はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
お元気さまです。わくワークの義(ヨシ)です。
何となく行ってみたいと思い、ロドス島の空港に着いた20年前、泊まる宿も決まっていないのに日が暮れてきた。
まだスマホもGoogleマップも無い時代で、たよりになるのは「地球の歩き方」だった。
しかし、事前に良く読んできたわけではない。
取り敢えず旧市街にでも行ってみるかと本を調べていると、地元の人らしい女性から「ついてきて」と声をかけられた。
英語力は、中3ぐらい。ほとんど話すことができないレベルで1人旅。
何となく相手の言っていることが、わかる気がするという根拠のない自信があった。
その人を信じて、バスに乗った。
旧市街から通勤している空港の職員らしい。
バスに乗って気になったのは、教会の前を通過するたびに、十字を切る所作をする運転手だ。
お気楽な感じの運転手だが、熱心なギリシア正教の信者なのだろうか。
旧市街に着いた。
まるでロールプレイングのゲームの世界だ。
城壁に囲まれ、石畳が続くこの町は、世界遺産になっている。
泊まるとこ探していると伝えたら、少し驚かれた感じがした。
もしかして泊めてくれるかと期待したが、「ついてきて」とは言わなかった(笑)。
「地球の歩き方」に紹介されていたホテルを見つけたので、泊まれるか確認したら空室があるようだ。
金額は覚えていないが、1泊4,000円というので、3泊するから10,000円にならないかというぐらいの価格交渉をしてみたら成功した。
少し繁忙期前だったこともあるが、この交渉の成功は大きな自信になった。
うまく話せないから、筆談だけど。
島を一周するクルーズに参加したら、途中の沖合で海に飛び込むアクティビティがあった。
深さのわからない海、サメとかいないのか不安もあったが、ほとんどみんな飛び込んだので、つられてしまった。
気持ち良い〜みんな笑顔だ。
エーゲ海、素晴らしい!
この時、スキューバダイビングのライセンスあったら、もっと楽しめるかもと思った。
(1年後ぐらいにオープンウォーターライセンスを取得しました!)
イギリスからの旅行客が多いようだ。
みんな長い夏休み(3ヶ月ぐらい)で来ている。
暑さのせいか、ロドス島で一番記憶に残っているのは、港を歩いているときに飲んだ「生搾りのオレンジジュース」だ。
それでは、今日もワクワクな一日を!
チャオチャオ!